5年生│体育│バスケットボール

全員が熱中するバスケ授業の作り方|子どもと創る体育の新しいカタチ

目次

はじめに:「誰一人取り残さない」バスケ授業への挑戦

こんにちは、授業てらす体育チームのファンです。

今は教員ではないのですが、教員時代に高学年を持った時、誰1人取り残さない、全員が熱中するバスケットボールの授業を実践しました。今日はその実践を皆さんにお伝えできればと思います。

指導要領には「簡易化されたゲーム」と書いてありますが、正直すごくふわっとしていて、何をどう簡単にしたらいいのかよくわからないですよね。だから私は、私だけで考えるんじゃなくて、子どもたちと一緒に考えました

私が体育授業で最も大切にしている4つのサイクル

私が体育の授業をする時にめちゃめちゃ心がけているのが、この4つです。

  1. やってみる
  2. 不満や課題を子どもたちから出す
  3. どうしたらいいかを考え、ルールを変更する
  4. また実践してみる

皆さんは振り返りを評価のために書かせていると思うんですけど、そうじゃなくて子どもたちが子どもたちのための振り返りを書いて、それを実際にやっていく——これを私はどの体育でもすごく意識していました。

実践:1時間目からあえて「失敗」させる

では、バスケでこれをどうやって実践したか。

まずは9対9の混乱からスタート

1時間目にもう9対9のルールで、バスケをしました。36人学級だったので2コート、9対9×2コートでやると全員でできるよねってやったんです。

結果は……もうすっごいボロボロですよね(笑)。

シュートは入らない、パスは回らない、うまい子ばっかりにボールが行く、立ち止まってる人はいる……全く面白くない。

でも、ここで子どもたちに**「なぜ面白くないのか、どうしたらいいのか」**を振り返りで書かせました。

子どもの声から生まれた3つの画期的アイデア

①ハイブリッドゴール型:誰でも得点できる仕組み

まず1つ目の課題が「シュートが入らない」。

「バスケットゴールは遠くて私にはできない」と苦手な子がいっぱい言ったので、「じゃあどうしたらいいかな」っていろんな提案が出たんですけど、私のクラスの場合はこれが1番しっくり来ました。

子どもたちは中学年の時にポートボールをやっているので、ポートボール台を置いて、この子にパスができたら1点、上のゴールに入れたら3点っていう風にすると、誰でも点数を決められるんじゃないかって。

このハイブリッドゴール型を採用しました。

②無敵ゾーン:安心してシュートを打てる空間

次にやってみたんですけども、今度は「シュートを打とうと思ってもそもそもシュートを打てない」っていう子どもの声が出たんです。

じゃあどうするか。子どもの発想はやっぱすごいですね。

**「無敵ゾーン」**って言って、この輪っかに入ってる人はシュートを打ち終わるまでは絶対にボールを取られないっていうルールを追加しました。

すると、輪っかに入った子は安心して、1点でもいいし3点でもいいし、どんだけ苦手な子でもシュートを打てるようになりました。

③全員得点ボーナス:チーム全体で支え合う仕組み

でもまだ問題があるんですね。うまい人ばかりがやっぱりシュートを打つっていう意見が出てきました。

ここで「うまい子だけはシュートの制限をする」とかそういうルールも出たんですけど、それってうまい子も楽しくないよねってなって。

全員が納得した意見が、全員が得点したらボーナス点をもらえるっていうルールでした。

可視化の工夫:帽子の色で作戦の質が変わる

ここで私的には懸念がありました。「シュートを打てなかった子が攻められるんじゃないかな」と。

でもやっぱり、これは味方で1点ルールをしてるので、結局6時間ぐらいしたんですけど、1回も全員がシュートを打てないっていう時間はなかったです

なぜか。これを可視化したんですよね。

シュートを打ってない子は白帽子、シュートを打った子は赤帽子にすると、シュートが苦手な子が最後まで白帽子だと、「作戦であいつを守ろう」みたいになるんです。

どうなるかって言うと、うまい子が最後まで白帽子になるので、苦手な子からシュートを打たせるように子どもたちが自然と作戦会議を練るんです。

この作戦があることによって、「誰から行こう」「誰はマークしよう」「あいつがシュートを打つんじゃないか」「あいつはここの時間ここにいる」とか、作戦会議の質がすごく高まります。

4対4へ:ちょうどいい運動量の設計

最後、やっぱり人数が多いとパスが回ってこないっていうことで、9対9じゃなくてもう4対4で試合をしました

「4対4だと待つ時間が多いんじゃないか」ってなると思うんですけども、こういう風にしました。

1チームを9人として4チーム作り、9人の中でも4人のAチームと5人のBチームに分けて、AチームvsAチーム、BチームvsBチームの2分30秒ずつ、4クォーターにしたんです。

2分30秒が4人だけなので、もうずっと走りっぱなしなんですよ。子どもたちからしたらすごいちょうどいい。2分30秒走り切って、2分30秒休憩して、2分30秒走ってっていう風に、すごくちょうどいいです。

5人チームの場合は、30秒ごとに1人交代っていう風に、1人はポートボールに立って30秒ずつ交代っていう風にしました。

子どもと一緒に創る授業の価値

楽しい授業っていうのは、こちらがもちろん用意するものもあるんですけども、子どもたちと一緒に作る、作り上げるっていうのが、私は体育ですごく大切にしていたポイントです。

教師のみが楽しい環境を作るんじゃなくて、子どもたちと一緒にクラス全体で楽しい環境を作り上げるっていうのが大事なんじゃないかなって。

あくまで授業をするのは子どもなので、子どもの声を拾ってあげるといいんじゃないかなと思います。

明日からできる4つのポイント

ぜひこの4つは、もう明日にでもできるので、もしバスケットボールやる時は皆さんやってみてもらえたらなと思います。

  1. まず「やってみる」
  2. 不満や課題を子どもから引き出す
  3. 解決策を一緒に考える
  4. 可視化の工夫でチーム意識を変える

これは体育だけじゃなくて、他の教科でも通用する考え方だと思います。

授業てらすが目指す「全国の教室をHAPPY」に

授業が楽しいと、子どもは楽しそうに学校に通い、先生も仕事が楽しくなります。トラブルが減り、問題対応も減り、職員室や先生たちの関係性、保護者や地域も明るくなります。

教育の現場は「授業」にあります。

授業をHAPPYにすることで、全国の教室をHAPPYに——これが授業てらすの目的です。

全国の先生方がより楽しい体育授業を届けていくことで、日本中の教室を、学校を、先生と子どもを照らしていきましょう。

皆さんも子どもたちと一緒に、ワクワクする授業を創りませんか?

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