避難訓練 指導 声かけ|真剣に取り組ませる伝え方と学年別のポイント
「避難訓練 指導」で検索して、子どもたちに真剣に取り組んでほしいと悩んでいる先生へ。訓練前後の声かけと、学年別に伝え方を変えるポイントをまとめました。
避難訓練の指導でよくある3つの悩み
形だけの訓練になってしまう
毎回同じ流れで行うため、子どもたちが「いつもの行事」として緊張感なく取り組んでしまうことがあります。回数を重ねるほど、この慣れとの向き合い方が指導のポイントになります。
ふざけてしまう子への対応に悩む
移動中におしゃべりをしたり、列を乱したりする子への声かけ方に迷う先生は少なくありません。
怖がらせすぎず、危機感を持たせたい
災害の怖さを伝えすぎると不安を強めてしまい、伝えなさすぎると危機感が育ちません。学年の発達段階に応じて言葉を選ぶバランス感覚が求められます。
「お・か・し・も」を使った事前指導の伝え方
- お=押さない:慌てて人を押すと転倒やケガにつながることを、実際の事例を交えて具体的に伝える
- か=駆けない:走ると転んだり周りが見えなくなったりする危険を、自分の体験に置き換えて説明する
- し=しゃべらない:放送や先生の指示を聞き取るために静かに行動する理由を、繰り返し丁寧に伝える
- も=戻らない:忘れ物を取りに戻らない、が命を守る行動であることを、何度も強調して伝える
学年別・声かけの伝え方
「先生の近くにいれば安心」という安心感を土台にしつつ、「お・か・し・も」を短い言葉と動作で繰り返し確認します。歌やリズムに乗せて覚えさせるのも効果的です。
「なぜその行動が必要か」を一言添えて説明し、自分で考えて動く経験を積ませます。
下級生を助ける役割を意識させ、「自分の安全+周りへの声かけ」まで求めるとより実践的になります。
教室・校内の場所別に確認しておきたいこと
- 教室からの避難経路は年度はじめに実際に歩いて確認し、途中の危険箇所も一緒に確認しておく
- 理科室・音楽室など特別教室からの避難経路も忘れず確認する
- トイレや廊下など担任の目が届きにくい場所での行動も事前に伝えておく
- 避難場所での整列位置・人数確認の方法をクラスで共有し、誰が最後尾を確認するかも決めておく
訓練後の振り返りで使えるフレーズ集
- 「今日、一番静かに動けていたのはどんな時だった?」と具体的な場面を思い出させる
- 「もし本当だったら、今の速さで間に合ったと思う?」と当事者意識を引き出す
- 「困っている友達に気づいた人はいた?」と周囲への気配りに目を向けさせる
- できていたことを先に伝えてから、次に向けた改善点を1つだけ伝える
予告なし訓練・特殊な場面への対応
実施時刻を子どもに事前に伝えない訓練です。授業中・休み時間などさまざまな場面を想定し、「今どこにいても対応できるか」を意識させます。
教室に担任がいない状況を想定し、「近くの大人の指示を聞く」「一人でも放送を聞き逃さない」ことを事前に確認しておきます。
大きな音や人混みが苦手な子には、事前に個別で流れを伝えておくと、当日の不安を減らせます。
保護者への伝え方・学級通信での一言例
「〇月〇日に避難訓練を行います。ご家庭でも、地震や火事が起きたときの避難場所について話す機会にしてみてください」
「今回の訓練では、静かに、素早く避難する姿が見られました。もしもの時の行動について、ぜひご家庭でも話題にしてみてください」
よくある質問
低学年にはどこまで説明すればいいですか?
細かい理由よりも「お・か・し・も」を動作つきで繰り返し伝え、体で覚えさせることを優先すると効果的です。
ふざけてしまう子にはどう声をかければいいですか?
その場で強く叱るより、訓練後に「もし本当だったら」という問いかけで自分の行動を振り返らせる方が、次の訓練に生きやすくなります。
災害の怖さをどこまで伝えるべきですか?
過度に怖がらせる必要はなく、「備えていれば身を守れる」というできることに焦点を当てた伝え方が、不安を強めすぎずに済みます。学年や個々の子どもの様子を見ながら言葉を選びましょう。
予告なし訓練で子どもが混乱しないか心配です
事前に「今年は予告なしの訓練もある」ということだけ伝えておくと、当日の行動そのものへの戸惑いを減らせます。
訓練を毎回同じ内容にしないための工夫は?
発生場所や時間帯を変える、振り返りの問いかけを毎回変えるなど、小さな変化をつけるだけでも子どもの受け止め方が変わります。
特別な配慮が必要な子への対応で気をつけることは?
大きな放送音や人混みが苦手な子には、事前に流れとタイミングを個別に伝えておくと、当日の不安をかなり軽減できます。イヤーマフの使用などを認めるのも一つの方法です。

