2学期の目標(めあて) 決め方|子どもが自分の言葉で書ける学年別の書き方
「2学期 目標 決め方」で検索して、めあて書きの進め方を探している先生へ。放っておくと「がんばる」「明るく元気に」で終わってしまいがちな個人目標を、子どもが自分の言葉で、行動が目に浮かぶくらい具体的に書けるようにするための進め方と、学年別の書き方例をまとめました。
2学期のめあて書きでよくある3つのつまずき
2学期が始まると、多くのクラスで「2学期のめあて」を書く時間が設けられます。しかし、実際に子どものノートを読むと、次のようなつまずきが目立ちます。
言葉が抽象的すぎる
「がんばる」「明るく元気にすごす」など、何をどうがんばるのかが見えない目標になりがちです。
1学期のめあての使い回し
1学期に書いた目標をそのまま写しているだけで、2学期ならではの視点が入っていないことがあります。
書いたあと振り返られない
掲示して終わり、ノートに書いて終わりになり、達成できたかどうかを誰も確認しない状態になりがちです。
「行動が目に浮かぶ」目標にする3つの視点
抽象的な目標を具体的にするには、書く前に子どもへ次の3つの視点を渡すことが効果的です。
数字や場面を入れる
「忘れ物をなくす」ではなく「忘れ物を週2回以下にする」のように、目安になる数字や場面を入れます。
「いつ」「どこで」を決める
「発表をがんばる」ではなく「算数の時間に1日1回は手を挙げる」のように、いつ・どこでの行動かを具体化します。
できたかどうかが自分で分かる
目標を読み返したとき、「できた」「できなかった」を子ども自身が判断できる書き方になっているかを確認します。
学年別・めあて書きのヒントと例文
低学年向け
「くつをそろえる」「あいさつを自分から言う」など、目に見える行動をひとつ選ばせます。絵やマークで表す方法も効果的です。
中学年向け
「音読を毎日1回は家で読む」「係の仕事を忘れずにやる」など、生活面と学習面のバランスをとった目標が書きやすい時期です。
高学年向け
「なぜその目標にしたのか」という理由まで書かせると、目標に対する納得感が生まれます。1学期の自分を振り返る言葉を添えるのも効果的です。
めあて書きの進め方(4ステップ)
2学期のめあて書き、基本の流れ
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いきなり「目標を書きましょう」と伝えると、子どもは何を書けばいいか分からず手が止まってしまいます。先に1学期を振り返り、「困ったこと」「もっとこうしたいこと」を自由に出させてから、それを行動目標に変換する順番にすると、書き出しがスムーズになります。
先生の問い返しで目標の質を上げる
子どもが書いた目標を、その場で問い返すことで、抽象的な言葉が具体的な行動に変わっていきます。
- 「がんばる」と書いた子には→「がんばるって、具体的に何をするの?」
- 「明るく元気に」と書いた子には→「明るく元気って、たとえばどんな場面?」
- 目標が達成できたかを聞くときは→「できたって、どうやって分かるの?」
「以前は『みんな仲良く』のような目標が多かったのですが、『休み時間に誘われていない子に自分から声をかける』のように問い返してから書かせると、行動として続けやすい目標になりました」
目標を「書かせて終わり」にしないための工夫
めあて書きで一番もったいないのは、書いた後に一度も振り返らないことです。次のような小さな仕組みがあると、目標が「生きた目標」になります。
- ✅ 月に1回、目標を見返す時間を帰りの会などに設ける
- ✅ 目標カードを教室に掲示し、いつでも見える状態にする
- ✅ 学級通信や個人面談で、目標に対する様子を保護者と共有する
- ✅ 達成できていなくても、変化した部分を具体的に認める
学年別 めあて文例20選
- (低学年)としょしつで本をすすんでかりるようにする
- (低学年)あさのあいさつを、じぶんからいうようにする
- (低学年)きゅうしょくをのこさずたべられるようにちょうせんする
- (低学年)ともだちにやさしいことばをつかう
- (低学年)じかんわりをじぶんでよういできるようにする
- (中学年)忘れ物を減らすために、前日に持ち物を確認する
- (中学年)苦手な漢字を毎日5個ずつ練習する
- (中学年)友達の意見を最後まで聞いてから発言する
- (中学年)係の仕事を、言われる前から進んで行う
- (中学年)姿勢を意識して、集中して授業を受ける
- (高学年)自分の考えを、理由をつけて発表する
- (高学年)委員会の仕事に責任を持って取り組む
- (高学年)下級生に頼られる高学年らしい行動を心がける
- (高学年)テストの間違いを分析し、同じミスを繰り返さない
- (高学年)自分から進んで学習計画を立てて取り組む
- (全学年共通)苦手な教科でも最後まであきらめずに取り組む
- (全学年共通)1日1回は自分から進んで発言する
- (全学年共通)整理整頓を意識して机やロッカーを使う
- (全学年共通)人の話を目を見て聞く
- (全学年共通)できなかったことより、できたことに目を向ける
そのまま使うのではなく、例文の中から本人の実態に近いものを選ばせ、語尾や表現だけ自分の言葉に直させると、借り物ではない目標になります。
よくある質問
Q. 個人目標と学級目標、両方決める必要がありますか?
A. 両方決めることで、クラス全体の方向性(学級目標)と、自分自身の行動(個人目標)を分けて意識できます。学級目標を先に決め、それに沿った個人目標を考えさせると、つながりのある目標になります。
Q. 目標がクラス全員似たような内容になってしまいます。
A. 1学期の自分を振り返る時間を先にとり、「困ったこと」「もっとこうしたいこと」を書き出させてから目標に変換すると、一人ひとり違う具体的な目標が出やすくなります。
Q. 目標を達成できず、自信をなくしてしまう子にはどう声をかければいいですか?
A. 目標を「できた/できなかった」の二択で評価せず、「前よりどう変わったか」を一緒に振り返るようにします。小さな変化を先生が具体的に言葉にして伝えることが、次への意欲につながります。
Q. 保護者にはどう伝えるとよいですか?
A. 学級通信や個人面談で、目標そのものだけでなく、目標に向かって取り組んでいる様子を具体的なエピソードとして伝えると、家庭でも同じ視点で子どもを見てもらいやすくなります。
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