持久走大会 指導のコツ|苦手な子もやる気になる声かけと練習の進め方
持久走大会が近づくと、「走るのが嫌い」「体育の時間が憂うつ」という声が聞こえてくることはありませんか。持久走は個人差が出やすい種目だからこそ、タイムだけを追わせる指導では、苦手な子のやる気を削いでしまいます。この記事では、苦手な子も前向きに取り組める声かけと、無理のない練習の進め方を紹介します。
持久走が苦手な子が増える理由、無理をさせない練習の進め方、そのまま使える声かけ集、ペア学習の取り入れ方、大会当日の関わり方、保護者への伝え方を解説します。
持久走が苦手な子が増える理由
持久走は、短距離走と違って「苦しさに耐える時間」が長く続く種目です。過去に「遅い」とからかわれた経験や、順位をはっきり意識させられる大会形式が、苦手意識を強めてしまうことがあります。タイムや順位だけを評価の軸にすると、走ることそのものへの苦手意識がさらに強くなってしまいます。
大切なのは「自分のペースを守って走りきる」ことを評価する視点を、大会前の練習段階から伝えておくことです。
無理をさせない練習の進め方
「無理をしない」ことを練習の最大のポイントとして最初に共有しておくと、苦手な子も安心して練習に参加しやすくなります。
そのまま使える声かけ集
- ✅ 走っている最中:「ナイスペース」「そのペース、いいよ」
- ✅ 苦しそうなとき:「もっとゆっくりでいいよ」「歩いても大丈夫、進み続けよう」
- ✅ 走り終えた後:「最後まで止まらずに走りきったね」
- ✅ 記録が伸びたとき:「前回より〇秒縮んだね、練習の成果が出てるよ」
- ✅ 不安を感じている子に:「〇〇さんなら、自分のペースで大丈夫」
- ✅ ペア学習で友達にかける言葉:「いいペースだね」「あと半分、一緒にがんばろう」
「頑張れ」という応援だけでなく、「ナイスペース」「ナイスラン」のような肯定的な声かけを増やすことで、苦しい時間の中でも前向きな気持ちを保ちやすくなります。
ペア学習の取り入れ方
大会当日の関わり方
大会本番は普段よりペースが上がりやすく、無理をして途中で歩けなくなる子が出やすくなります。スタート前に「自分のペースを守ることが一番大事」と改めて伝えておくことが大切です。
授業計画に組み込む練習メニューの例
体育の授業内で無理なく持久走の練習を積み上げるには、いきなり長距離を走らせるのではなく、段階を踏んだメニューを組むことが効果的です。1週目は「歩く・走るを交互に繰り返すインターバル走」で心肺機能に慣らし、2週目は「一定のペースを保って走る時間走」に切り替え、3週目以降に距離を意識した練習へと移行すると、苦手な子も無理なく体力をつけていけます。
毎回の練習の最後に「今日は苦しくなかった?」「ペースはどうだった?」と一言振り返る時間を設けると、子ども自身が自分の体調やペースに意識を向けられるようになり、大会本番でも自分をコントロールしやすくなります。
走ることへの苦手意識をやわらげる工夫
持久走そのものへの苦手意識が強い子には、走る距離やタイムを目標にするのではなく、「音楽に合わせて走る」「好きな景色のコースを選ぶ」など、走る楽しさを感じられる工夫を取り入れるのも一つの方法です。友達と励まし合いながら走れる雰囲気づくりも、苦手意識をやわらげる大きな助けになります。
クラス全体の雰囲気づくり
順位を強調しすぎる声かけや掲示は、走ることが苦手な子にとって大会そのものを避けたくなる原因になります。速い子だけでなく、練習で努力した過程やペース管理ができた子も学級全体で認め合える雰囲気を作ることで、持久走大会が「一部の得意な子だけの行事」ではなく、クラス全員が前向きに取り組める行事になります。
よくある質問
Q. 走るのを嫌がる子には無理に走らせるべきですか?
A. 体調不良や強い苦手意識がある場合は無理をさせず、歩くことも選択肢に入れながら、まずは「参加できた」ことを認めることを優先しましょう。
Q. タイムを計測しない方がいいのでしょうか?
A. 記録自体は成長を実感する材料になるため計測してよいですが、他人との比較ではなく、自分の過去の記録との比較として使うのがおすすめです。
Q. 練習量はどのくらいが適切ですか?
A. 学年や体力差によりますが、短い距離から少しずつ伸ばし、毎回全力を出させるのではなく、ペース感覚をつかむ練習を優先すると無理なく積み上げられます。
Q. 保護者にはどう伝えればいいですか?
A. タイムの結果だけでなく、練習での取り組み方やペース管理の成長を具体的に伝えると、保護者も子どもの頑張りを実感しやすくなります。
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