6年生 算数 導入|子どもが話し始める「分数×分数」の授業づくり
6年生 算数 導入で大切なのは、教師が長く説明することではありません。
子どもが「どうして?」「前と何が違う?」「自分ならこう考える」と話し始めることです。
今回は、授業てらすの動画「算数|6年生|導入で誰が話す?」をもとに、分数×分数の授業で使える導入の考え方を整理します。
この記事で分かること
- 6年生 算数 導入で教師が意識したいこと
- 分数×分数の授業で子どもが問いをもつ流れ
- 教師の説明を減らし、子どもの発言を増やす工夫
- 明日の授業で使える導入例
6年生 算数 導入で大切なのは「誰が話すか」
6年生の算数では、子どもたちはすでに多くの計算経験をもっています。
だからこそ、導入で教師がすべて説明してしまうと、子どもが考える余地が少なくなります。
分数×分数の学習でも同じです。
教師が「今日は分数に分数をかける計算をします」と先に言うより、子どもが気付ける場面をつくることが大切です。
導入の流れ
① 既習を思い出す ② 違いに気付く ③ 問いが生まれる ④ 子どもが話す分数×分数の導入で生まれる子どもの問い
たとえば、次のように問題を提示します。
問題例
1dLで 2/3㎡ ぬれるペンキがあります。
このペンキを 3/4dL 使うと、何㎡ぬれるでしょうか。
ここで、すぐに式を教えません。
まず、子どもに考えさせます。
- 1dLより少ないから、答えは2/3㎡より小さくなりそう。
- 式は2/3×3/4でよさそう。
- でも、分数に分数をかけるってどういうこと?
- 整数をかけると増えるのに、今回は小さくなるの?
このような発言が出てくると、授業の主役が教師から子どもへ移ります。
教師が話しすぎないための3つの工夫
1. 「答え」ではなく「違和感」を出す
導入では、きれいに説明するよりも、少し立ち止まる場面をつくります。
たとえば、「かけ算なのに答えが小さくなりそう」という違和感です。
この違和感が、子どもの問いになります。
2. 子どもの言葉を板書に残す
子どもの発言は、授業の大切な材料です。
「1より小さい数をかける」「もとの量より小さい」「図で考えたい」など、子どもの言葉を板書に残します。
すると、発言が次の発言を生みます。
3. 教師は問い返す
教師が説明したくなる場面ほど、問い返しが効果的です。
- 「どうしてそう思ったの?」
- 「前の学習と似ているところはある?」
- 「図にするとどうなる?」
- 「答えは大きくなる?小さくなる?」
このように聞くことで、子どもが考えを言葉にしやすくなります。
図で考える分数×分数
分数×分数は、式だけで理解しようとすると難しく感じます。
そこで、面積図を使います。
面積図のイメージ
全体をたてに3等分し、そのうち2つ分を考える。
さらに、横に4等分し、そのうち3つ分を考える。
重なった部分が、2/3×3/4の意味になる。
図を使うと、子どもは「なぜ分母同士、分子同士をかけるのか」を見つけやすくなります。
つまり、計算の仕方を覚える前に、意味を理解できます。
授業で使える導入トーク例
教師「1dLで2/3㎡ぬれます。では、3/4dLなら何㎡ぬれそうですか。」
子ども「2/3㎡より小さいと思います。」
教師「どうして小さいと思ったのですか。」
子ども「使う量が1dLより少ないからです。」
教師「では、式にするとどうなりそうですか。」
子ども「2/3×3/4だと思います。」
教師「分数に分数をかけるとは、どういう意味でしょう。」
この流れなら、教師が先に説明しなくても、子どもが問いをもちます。
6年生 算数 導入を変えると授業が変わる
6年生 算数 導入では、教師が正解まで導くことも大切です。
しかし、それ以上に大切なのは、子どもが考えたくなる入り口をつくることです。
分数×分数の授業では、次の3点を意識します。
- 既習との違いを見つける。
- 子どもの言葉を生かす。
- 図と式をつなぐ。
この3つを意識すると、子どもは受け身ではなくなります。
そして、算数の授業が「先生の説明を聞く時間」から「みんなで考える時間」へ変わります。
動画で学ぶ
実際の授業の雰囲気は、動画で見るとさらに分かりやすくなります。
関連記事・参考リンク
授業てらすでは、子どもを真ん中にした授業づくりを学び合っています。
明日の6年生 算数 導入を少し変えるだけで、子どもの発言は増えていきます。
