【社会科・4年生】「特色のある地域の暮らし(教育出版)」社会問題を子供たちとともに考え、学びを深める授業づくり|北海道小学校教諭 泉田淳友

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【社会科・4年生】「特色のある地域の暮らし(教育出版)」社会問題を子供たちとともに考え、学びを深める授業づくり|北海道小学校教諭 泉田淳友

小4社会「特色のある地域の暮らし」は、地域の特徴を知るだけで終わらせたくない単元です。

今回紹介するのは、北海道小学校教諭・泉田淳友先生による「特色のある地域の暮らし(教育出版)」の授業実践です。

まず、この授業では、地域の産業や外国人技能実習生、多文化共生という社会問題を通して、子供たちが「地域で生きる」ということを考えていきます。

また、授業中には、ある子供が「外国人が増えるのは少しこわい」と話しました。

しかし、泉田先生はその言葉を否定するのではなく、子供たちと社会問題を考えるための大切な入口として受け止めます。

そのため、この記事では、小4社会「特色のある地域の暮らし」で、子供の本音から学びを深める単元構成や発問、板書例を紹介します。

特色のある地域の暮らし 社会問題を自分ごとに 地域・人・社会をつなげて考える授業
「特色のある地域の暮らし」を、人との関わりから考える社会科授業
目次

小4社会「特色のある地域の暮らし」で大切にしたいこと

「特色のある地域の暮らし」の授業では、地域の自然や産業、文化などを学びます。

しかし、資料を調べて終わるだけでは、子供たちにとって“知識”で終わってしまうことがあります。

だからこそ、地域で生きる人々の思いや願いに目を向けることが大切です。

また、地域の産業を支える人々の存在に気づくことで、社会問題を自分ごととして考えやすくなります。

さらに、子供たちが地域の課題に出会うことで、「自分ならどうするか」という問いが生まれます。

この授業実践のポイント
  • 「特色のある地域の暮らし」を知識だけで終わらせない
  • 地域を支える人々の存在に目を向ける
  • 社会問題を子供の生活とつなげる
  • 子供の本音を学びの出発点にする
  • 最後に「自分にできること」を考える

「特色のある地域の暮らし」で社会問題を考える授業

まず、授業の中で、子供たちは地域の産業を支える外国人技能実習生の存在を知ります。

その時、ある子供が「外国人が増えるのは少しこわい」と話しました。

もちろん、教師としては、すぐに否定したくなる言葉かもしれません。

しかし、泉田先生は、その言葉を大切な学びの入口として受け止めます。

なぜそう感じたのか。

また、本当にそうなのか。

そして、知らないから不安なのではないか。

このように、子供たちは資料や交流活動を通して、少しずつ考えを深めていきます。

さらに、自分とは異なる考えに触れることで、見方を広げていきます。

授業づくりの視点

子供の本音は、授業を止めるものではありません。

むしろ、子供が社会をどのように見ているのかを知る大切な手がかりです。

だからこそ、社会科では子供の言葉を出発点にして、資料・対話・人との出会いを通して学びを深めていくことが重要です。

知ることで、見方が変わる
人との出会いを通して、「外国人」という見方から「一人の人」への理解へつなげる

地域の人との出会いが学びを変える

まず、子供たちは、実際に地域に住む外国の方の話を聞くことで、新しい見方に出会います。

さらに、地域の産業を支える存在であることを知り、「知らなかったから不安だったのかもしれない」と考え始めます。

そのため、社会問題を扱う授業では、資料だけでなく“人との出会い”が重要になります。

「特色のある地域の暮らし」を深める単元構成

まず、「特色のある地域の暮らし」の授業では、知識を覚えるだけでなく、地域で暮らす人々の思いや願いを考える活動が重要になります。

また、子供たちが「自分ならどうするか」を考えることで、社会問題を自分ごととして捉えやすくなります。

そのため、単元の中には、調べる時間だけでなく、考えを交流する時間や振り返る時間を入れることが大切です。

時間 主な学習活動 教師のねらい
1時間目 地域の特色を調べる 「特色のある地域の暮らし」への関心を高める
2時間目 地域の産業を支える人々を知る 地域は多様な人によって成り立っていることに気づく
3時間目 外国人技能実習生について考える 社会問題を自分ごととして考える
4時間目 自分の考えを交流する 多様な見方に触れる
5時間目 地域の外国の方と交流する 一人の人として理解する
6時間目 地域の未来について考える よりよい地域づくりを考える

明日から使える発問例

まず、「特色のある地域の暮らし」の授業では、教師が答えを教えるのではなく、子供が自分の考えを問い直す発問が重要です。

また、社会問題を扱う場面では、正解を急がず、子供の考えの変化を大切にする必要があります。

そのため、発問は「知っているか」ではなく、「どう考えるか」に向かうものにすると効果的です。

導入で使える発問
  • この地域には、どのような特色があるのだろう?
  • 地域の産業は、どのような人たちによって支えられているのだろう?
  • 外国から来た人が地域で働いていることを知って、どう思った?
学びを深める発問
  • 「こわい」と感じるのは、なぜだろう?
  • 知らないことが不安につながっていないだろうか?
  • 話を聞く前と後で、自分の考えは変わった?
  • 同じ地域で暮らすために大切なことは何だろう?

板書で考えの変化を見える化する

まず、この授業では、子供たちの考えの変化を板書に残していくことが重要です。

また、最初の考え、資料や交流からわかったこと、最後の考えを並べることで、子供自身が学びの変化を振り返りやすくなります。

さらに、板書に考えの変化が残ることで、授業の最後に「自分の見方はどう変わったのか」を確認できます。

めあて:同じ地域で暮らすために大切なことは? はじめの考え わかったこと 考えの変化 ・少しこわい ・知らない ・地域を支える ・困り感がある ・一人の人として見る ・関わることが大切
子供の考えの変化を板書に残すことで、学びの深まりが見える

子供の考えの変化をどう見取るか

まず、社会科の学びは、テストだけでは見取れません。

だからこそ、子供の言葉や振り返りの変化を丁寧に見ることが重要です。

例えば、「外国人が増えるのはこわい」と話していた子供が、「知らなかったから不安だったのかもしれない」と考えるようになれば、それは大きな学びです。

また、自分の考えを問い直し続ける姿そのものが、深い学びにつながっていきます。

見取りのポイント
  • 資料を根拠にして考えているか
  • 友達の考えを受けて見方を広げているか
  • 社会問題を自分の生活とつなげているか
  • 「自分にできること」を考えようとしているか

まとめ|「特色のある地域の暮らし」は社会問題を考える入口になる

まず、小4社会「特色のある地域の暮らし」は、地域の特徴を知るだけの単元ではありません。

また、地域で暮らす人々の思いや願い、そして地域が抱える社会問題を考えることで、子供たちは社会と自分とのつながりを見つめ始めます。

一方で、社会問題には簡単な正解がありません。

それでも、子供たちが考え続ける経験には大きな価値があります。

だからこそ、社会科では「答えを覚える授業」ではなく、「社会について考え続ける授業」が求められています。

さらに、泉田先生の実践は、子供の本音を大切にしながら、社会問題を自分ごととして考える授業でした。

このように、「特色のある地域の暮らし」の授業を通して、子供たちが地域の一員として考え、よりよい社会をつくろうとする力を育てていきたいですね。

授業を見て、語って、もっと深めませんか?

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また、社会科の実践だけでなく、子供主体の学びを深める実践記事も多数掲載しています。

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