【5年生・算数】「合同な図形(東京書籍)」再現活動で子供の思考力、表現力を高める授業とは 同志社大学附属小学校教諭 南 大我

授業てらす|小学5年算数の授業実践

合同な図形 授業|5年算数 再現活動で思考力・表現力を高める指導法

合同な図形 授業では、図形の性質をただ覚えるだけでなく、子どもが図形をよく見て、根拠をもって説明する力を育てることが大切です。 この記事では、5年算数の合同な図形 授業において、再現活動を通して子どもの思考力・表現力を高める指導法を解説します。 しかし実際には、「同じ形だから合同」で終わってしまう授業が少なくありません。 そこで本記事では、辺・角・頂点に着目させる問い返しと、板書・ノート・振り返りの工夫まで具体的に紹介します。

合同な図形 授業 5年算数 再現活動 思考力・表現力 指導案
この記事でわかること
まず、合同な図形 授業で大切なのは、子どもが図形を見た目だけで判断しないことです。 次に、辺の長さ、角の大きさ、頂点の対応関係などに着目することで、子どもは「なぜ合同といえるのか」を考えられるようになります。 そのため、合同な図形 授業では、図形を再現する活動を取り入れることが有効です。
見る
つくる
語る
合同な図形 授業は、作図で終わらせず、根拠を説明する学びへ深めることが大切です。

先に結論:合同な図形 授業のポイント

合同な図形 授業では、子どもが「同じ形です」と言うだけで終わらせないことが重要です。 そのためには、どの辺が対応しているのか、どの角が同じなのか、なぜ合同といえるのかを説明する場面をつくります。

つまり、合同な図形 授業は、作図の授業であると同時に、子どもの思考を言葉にする授業でもあります。 ここを意識すると、5年算数の図形領域は、子ども主体の学びに変わります。

1. 合同な図形 授業で育てたい力

まず、合同な図形 授業では、子どもたちは「形も大きさも同じ図形」について学びます。 しかし、授業で大切なのは、単に「ぴったり重なるから合同です」と確認することだけではありません。

むしろ大切なのは、図形を構成する要素に着目し、根拠をもって説明する力を育てることです。 例えば、三角形を見たときに、子どもが「どの辺とどの辺が対応しているのか」「どの角とどの角が同じなのか」を考えられるかどうかが重要になります。

合同な図形 授業で育てたい見方

  • まず、対応する辺はどこかを考える。
  • 次に、対応する角はどこかを考える。
  • また、どの情報があれば同じ図形をつくれるかを考える。
  • さらに、友達の作図と自分の作図を比べる。
  • 最後に、「同じ」と判断した理由を言葉で説明する。

また、算数の授業では、答えを出すこと以上に、どのように考えたのかを表現できることが大切です。 そのため、合同な図形 授業は、子どもの思考力と表現力を高めるのに適した単元だといえます。

2. 再現活動が合同な図形 授業の思考を動かす理由

次に、合同な図形 授業で使える再現活動のよさについて考えます。 再現活動とは、完成された図形をただ写すのではなく、条件や手がかりをもとに、同じ図形をつくり直す活動です。

そのため、子どもは「どの情報があれば同じ図形をつくれるのか」を考えます。 また、辺の長さや角の大きさ、対応する頂点などに自然と目を向けるようになります。

図解:合同な図形 授業で生まれる学びの流れ
合同な図形 授業の学びの流れ図 合同な図形 授業における子どもの学びの3ステップ。①辺・角・頂点に着目して見る、②条件をもとに再現する、③合同といえる理由を説明する、という流れを矢印で示した図解です。 👀 見る 辺・角・頂点に着目 ✏️ つくる 条件をもとに再現 💬 説明する 合同の理由を語る

例えば、子どもが図形を再現しようとすると、「どの辺の長さが必要かな」「角度は同じかな」「向きが変わっても合同といえるのかな」と考え始めます。 このように、再現活動は、子どもが図形の性質を必要感をもって使う場面を生み出します。

授業づくりのポイント
まず、「合同とは何か」を教師が先に説明しきらないことが大切です。 次に、子どもが「同じ図形をつくるには何が必要か」と考える場面をつくります。 その結果、合同な図形 授業の意味が実感を伴って理解されます。

3. 合同な図形 授業で使える活動の流れ

ここでは、合同な図形 授業で使える活動の流れを紹介します。 まず個人で考え、次に友達と比べ、最後に全体で整理する流れにすると、子どもの思考が見えやすくなります。

授業展開例:合同な三角形を再現しよう

学習場面 子どもの活動 教師の支援
導入 まず、提示された図形を見て、同じ図形をつくるには何が必要か考える。 「どこに注目すれば同じ図形がつくれそう?」と問い、辺や角への着目を促す。
個人思考 次に、辺の長さ、角の大きさ、位置関係を手がかりに図形を再現する。 すぐに正解を示さず、子どもが選んだ手がかりを見取る。
ペア交流 また、友達の図形と比べ、どこが同じでどこが違うかを説明する。 「同じに見える」ではなく、「どの辺・角が対応しているか」を言わせる。
全体共有 さらに、再現できた理由、うまくいかなかった理由を話し合う。 子どもの言葉を整理し、合同の条件や対応関係に結びつける。
振り返り 最後に、合同な図形をつくるときに大切な見方を自分の言葉で書く。 「今日わかったこと」だけでなく、「次に使えそうな考え方」を書かせる。

また、この流れにすると、子どもは作業として図形を描くだけでは終わりません。 むしろ、自分の作図の根拠を説明する必要が生まれます。 したがって、合同な図形 授業では、再現活動が思考力と表現力を高める有効な方法になります。

4. 合同な図形 授業で表現力を高める教師の問い返し

一方で、再現活動を取り入れれば、それだけで表現力が高まるわけではありません。 しかし、子どもが「できました」と言ったあとに、教師が問い返すことで、説明はぐっと具体的になります。

1
どこを見た? まず、辺・角・頂点など、着目点を明確にする。
2
なぜ同じ? 次に、判断の根拠を言葉にする。
3
友達と比べると? さらに、自分の考えを相対化する。

合同な図形 授業で使える問い返し

  • まず、「どの辺とどの辺が対応していますか?」と問い返す。
  • 次に、「同じ形だと判断した理由を、図を使って説明できますか?」と聞く。
  • また、「向きが変わっていても合同といえるのはなぜですか?」と確認する。
  • さらに、「友達の図形と比べて、同じところはどこですか?」と比べさせる。
  • 最後に、「この情報だけで、本当に同じ図形をつくれますか?」と考えを深める。
例えば、「同じ形だから合同です」だけで終わらず、
「この辺とこの辺の長さが同じで、この角とこの角が対応しているから合同です」
と説明できるようになることが大切です。

つまり、子どもの表現力は、発表の回数を増やすだけでは高まりません。 そのため、何を根拠に話せばよいのかを明確にする必要があります。 このように問い返しを工夫すると、合同な図形 授業で子どもの説明はより数学的になります。

5. 合同な図形 授業の板書・ノート・振り返り

次に、板書やノートの工夫について整理します。 合同な図形 授業では、子どもの考えをただ並べるだけでなく、図形を見る視点が残るように整理することが大切です。

板書イメージ:合同な図形 授業の3つの視点
合同な図形 授業の3つの視点 合同な図形 授業で子どもに獲得させたい3つの視点。①辺に着目して対応する辺の長さを確認、②角に着目して対応する角の大きさを確認、③向きに着目して回転・裏返しても合同か考える、を並べた図解です。 📏 辺に着目 対応する辺の長さ を確認する 📐 角に着目 対応する角の大きさ を確認する 🔄 向きに着目 回転・裏返しでも 合同かを考える

合同な図形 授業のノートに残したい言葉

また、ノートには作図結果だけでなく、考え方の言葉を残すことが大切です。 例えば、次のような文型を用意すると、子どもは自分の考えを説明しやすくなります。

説明の文型

  • まず、私は__に注目しました。
  • 次に、__が同じかどうかを確かめました。
  • また、友達の考えと比べると、__は同じでした。
  • しかし、__については考えが違いました。
  • そのため、合同な図形を見るときには__が大切だとわかりました。

このように、算数のノートは、答えを書く場所であると同時に、自分の見方・考え方を残す場所でもあります。 したがって、合同な図形 授業では、説明の言葉をノートに残すことが重要になります。

6. 合同な図形 授業を深める教師の見取り

さらに、合同な図形 授業では、完成した図形だけを見て評価しないことが大切です。 なぜなら、子どもがどの情報に着目していたのかによって、学びの深さが変わるからです。

子どもの姿 見取りの視点 教師の働きかけ
まず、なんとなく形を写している。 辺や角への着目が弱い。 「どの辺から決めるとよさそう?」と焦点化する。
次に、辺の長さだけで考えている。 角の大きさや位置関係に気づいていない。 「辺の長さが同じなら、必ず同じ形になるかな?」と問い返す。
また、友達と違う図形になっている。 対応関係の理解にずれがある。 「どの頂点とどの頂点が対応する?」と確認させる。
さらに、根拠をもって説明している。 数学的な表現が育っている。 「その説明を図に書き込むとどうなる?」と表現を広げる。
注意したいこと
ただし、再現活動を単なる作図練習にしてしまうと、学びは浅くなります。 そのため、「正しく描けたか」だけで評価しないことが大切です。 「何を根拠に描いたか」「どう説明したか」「友達の考えから何を学んだか」まで扱いましょう。

7. 合同な図形 授業改善チェックリスト

最後に、合同な図形 授業を改善するためのチェックリストを紹介します。 まず授業前に確認し、次に授業中の子どもの姿を見取り、さらに授業後の振り返りにつなげてください。

  • □ まず、子どもが「なぜ合同といえるのか」を考える場面がある。
  • □ 次に、辺・角・頂点など、図形を見る視点を明確にしている。
  • □ また、個人で考える時間と、友達と比べる時間を分けている。
  • □ さらに、「同じです」で終わらず、根拠を説明する問い返しをしている。
  • □ そのために、板書に子どもの考え方の違いが見えるように整理している。
  • □ 最後に、振り返りで「次に使えそうな見方」を書かせている。

まとめ:合同な図形 授業は説明する算数に変えられる

このように、合同な図形 授業は、図形を見分けたり、作図したりするだけの単元ではありません。 むしろ、再現活動を取り入れることで、子どもは辺や角に着目し、友達と考えを比べながら、根拠をもって説明するようになります。

したがって、教師がすぐに説明しきるのではなく、子どもが「同じ図形をつくるには何が必要か」と考えたくなる場面をつくることが大切です。 また、その考えを友達と比べることで、図形の見方はさらに深まります。

最後に、算数授業を、答え合わせの時間から、子どもの思考が見える時間へ変えていくことが重要です。 そのための一つの方法として、合同な図形 授業の再現活動は大きな可能性をもっています。

合同な図形 授業のよくある質問

Q. 合同な図形 授業で一番大切なことは何ですか?

一番大切なのは、子どもが「同じ形だから合同」と感覚的に言うだけで終わらせないことです。 辺、角、頂点の対応関係に着目し、なぜ合同といえるのかを説明する活動を入れることが重要です。

Q. 合同な図形の再現活動は時間がかかりませんか?

たしかに、最初は時間がかかるように感じるかもしれません。 しかし、子どもが図形を見る視点を獲得すると、その後の説明や作図の質が高まります。 そのため、すべての問題で行う必要はなく、単元の中心となる場面で取り入れると効果的です。

Q. 合同な図形の作図が苦手な子にはどう支援すればよいですか?

まず、いきなり完成形を求めないことが大切です。 次に、「一つの辺を決める」「角を見る」「対応する頂点を確認する」など、手順を分けて支援します。 また、友達の考えを見ながら修正する時間を保障することも有効です。

Q. 合同な図形 授業で表現力を高めるには何をすればよいですか?

例えば、「なぜ?」「どこを見た?」「友達と比べると?」という問い返しを続けることが効果的です。 さらに、説明の文型を用意すると、子どもは自分の考えを言葉にしやすくなります。 このように、問い返しと文型の両方を使うことで、表現力は高まりやすくなります。

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合同な図形 授業に役立つ参考リンク

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授業てらすで、合同な図形 授業をもっと深く学ぶ

授業てらすでは、子ども主体の学び、対話のある授業、教師の授業力向上につながる実践を学ぶことができます。 まずは一つの授業実践を見て、次に自分の授業と比べ、さらに仲間と語り合うことで、授業づくりは深まっていきます。

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※本記事は、授業てらす公開動画「5年算数『合同な図形』再現活動で思考力と表現力を高める」の内容をもとに、合同な図形 授業の授業づくりの視点を整理した解説記事です。

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